京都府立植物園は京都市左京区にある植物園。
明治時代までは上賀茂神社の境外末社である半木神社とその鎮守の森(半木の森)を中心とした田園地帯であった。
大正天皇の即位を祝い企画した「大礼記念京都大博覧会」の開催用地として、1913年(大正2年)に京都府によりこの地が購入された。しかし、議会等の反対もあり博覧会は開催されず、植物園が代案として計画されることとなり、1915年(大正4年)に「大典記念植物園」の設置が決定された。
この際、敷地内の半木の森は、古代の山城盆地の植生を残す貴重な自然林としてそのままの形で活用するよう設計がなされ、半木神社も移転することなく園内に存置された。1923年(大正12年)11月に開園し、翌年1月から有料公開が始まった。
1946年(昭和21年)から12年間は連合国軍に接収され閉園を余儀なくされたが、1961年(昭和36年)4月に再開した。
京都府京都市左京区下鴨半木町