明治神宮(めいじじんぐう)とは、東京都渋谷区にある神社。初詣では例年日本一の参拝者数を集め、明治天皇と昭憲皇太后を祭神とする。
1912年(明治45年)に明治天皇が崩御し、立憲君主国家としては初の君主の大葬であったがその死に関する法律はなく、何らかの記念(紀念とも)するための行事が計画される。その事業は程なく予定されていた明治天皇即位50周年のものを引き継ぎ(明治天皇の銅像、帝国議会、博物館などさまざまな案があった)、続いて、1914年(大正3年)に皇后であった昭憲皇太后が崩御すると、政府は神社奉祀調査会を設置して審議し、大正天皇の裁可を受けて、1915年(大正4年)5月1日、官幣大社明治神宮を創建することが内務省告示で発表された。
近年は境内の清正井が、日本で最も有名なパワースポットの一つとして、大変な人気を集めている。それまで、神宮御苑の一つの井戸であった清正井(きよまさのいど)であったが、2009年(平成21年)12月25日から突如、清正井目当てに行列が延々と続く事態が続いている。これは、前日の12月24日に放送されたテレビ番組にて、島田秀平が清正井の御利益について力説していたことが原因である。これ以降、清正井はパワースポットとして注目を浴びることとなった。
多くの芸能人などが言及し、清正井の写真を携帯の待ち受け画面に設定すると、願いが叶う、と言われている。
清正とは加藤清正(かとう きよまさ)のことで、安土桃山時代から江戸時代初期にかけての武将・大名、肥後熊本藩初代藩主。豊臣秀吉の子飼いの家臣で、「賤ヶ岳の七本槍」の一人である。朝鮮出兵の際に虎退治したという「清正の虎退治」の逸話が有名。神宮の「清正井戸」のある場所はかつて加藤家の下屋敷であったという。
明治神宮には「おみくじ」がなく、代わりに明治天皇が詠まれた「御製」をくじで引いて、一般参拝者が拝読する「大御心」を受ける。この「大御心」を受けた参拝者は、持ち帰って折により大御心を読み返すものとされており、おみくじのように境内に結んで残すことはしない。
北池近くの芝生にある大きな石も強いパワーを放っていると言われる。
また、宝物殿近くもスポットが集中している。「さざれ石」「国旗掲揚台」「宝物殿」が一直線に並ぶ場所がある。宝物殿入口前の芝生広場の北池手前にある「亀石」は、清正井と並んで明治神宮のパワースポットとして知られている。亀石は全体から体が暖かくなるほどのエネルギーが出ていて、特に亀の頭の部分から強いという。
外拝殿脇にある御神木の「夫婦楠」も、縁結び、夫婦円満、家内安全の象徴として親しまれている。1920年(大正9)年のご鎮座当時に献木された。
東京都渋谷区代々木神園町1
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