パワースポット 男鹿岩(女鹿岩)

弓立山は埼玉県比企郡ときがわ町にある山。標高427m。

天慶8(945)年に武蔵国司・源經基慈光寺の四囲境界を定めるため、龍神山で蟇目(ひきめ)の秘法をおこなった。經基が四方に放った矢は、北が小川町青山の「矢の口」、東が大字瀬戸の「矢崎」、南が越生の「矢崎山」、そして西が「矢所」に落ち、それ以降、この山は弓立山と呼ばれるようになったという。

ここから西に射はなされた矢は、ズウズウと音を立てて地上すれすれに飛び、「振り矢」で向きをかえ、「曲り矢」で方向転換して「矢所」に落ちたという。その後、地面に突き刺さった矢は根が生えて篠やぶとなったとされている。現在もそれぞれの地名が残され、矢所には篠やぶが現存する。

男鹿岩(おがいわ)弓立山にある巨石。慈光七石の一つに数えられている。都幾川を挟んだ雷電山にも慈光七石の一つ、女鹿岩(めがいわ)がある。

むかし男鹿岩には雄の大蛇が、女鹿岩には雌の大蛇が棲んでいたという。そして毎年7月7日の夕方になると、都幾川のほとりで出会い恋を結んでいた。ところがある年の夏、日照りが続いて女鹿岩の大蛇が姿を消してしまった。すると悲しんだ男鹿岩の大蛇は大粒の涙を流し、いずこともなく男鹿岩をさっていったという。

地図は男鹿岩。

パワースポット 男鹿岩(女鹿岩) 住所

埼玉県比企郡ときがわ町大附

パワースポット 男鹿岩(女鹿岩) 種類

岩・石