円徳院(えんとくいん、圓德院)は、京都市東山区にある臨済宗建仁寺派・高台寺の塔頭のひとつ。本尊は釈迦如来。開基は三江紹益。豊臣秀吉の正室・北政所(高台院)が晩年の19年間に自身の本拠地としたことで知られるほか、一説にはその終焉の地ともいう。
安置されている三面大黒天は秀吉の念持仏と伝わるもの。また小堀遠州が整えた北庭は、旧円徳院庭園(きゅう えんとくいん ていえん)として国の名勝に指定されているほか、長谷川等伯の筆による襖32面の墨画は、旧三玄院襖絵(山水図襖)(きゅう さんげんいん ふすまえ(さんすいず ふすま))として国の重要文化財に指定されている。
三面大黒天のある表門の左に、七福神の一人、福の神として知られる大黒天が安置されている。この大黒様にお香を供え、直接撫でると夢が叶うとされている。右手または両手で撫でると金運が上がるという。
京都府京都市東山区下河原町530