妻戸神社は新潟県長岡市寺泊野積にある神社。彌彦神社(弥彦神社)の境外摂社であり、弥彦山西側の中腹に鎮座する。
弥彦神社の妃神・熟穂屋姫命(熟穂屋媛、うましほやのひめ)を祭るが、社地は弥彦神社とは山頂を挟んで反対側になる。祠の背後が「口開け石」と呼ばれる巨岩で、これが御神体とされている。
天香山児命は初め妻をめとって大勢の子をもうけて野積浜に住んでいたが、嫌になったので、ひとり弥彦山を越えて平野部に移ることにした。妻が後を追い、途中で出会った木こりに天香児山命の行方を問うた。木こりは口止めされていたが、懇願されて思わず喋ろうとしたところ、石に変わってしまった。妻はおのれの行為を悔い、この地にとどまって一生を終えた。
当社の北西約1kmの野積浜には、天香山児命を祀る大宮神社が鎮座する。
新潟県長岡市寺泊野積