御蔭神社は京都府京都市左京区の神社。下鴨神社の境外摂社。御祭神は玉依比売命(たまよりひめのみこと)と賀茂健角身命(かものたけつぬみのみこと)。
鎮座地は古くから賀茂の神が出現されたところと伝え、御生山(みあれやま)と呼ばれる。天武天皇六年(677)、山背国司が造営したと伝えられる賀茂神宮は、この御蔭神社であるという説があるという。古代から山背北部豪族の祭祀の中心地であり、周囲には数々の遺跡が存在する。現在の本殿と拝殿は江戸時代末の建築である。
毎年5月12日に行なわれる祭礼は賀茂御蔭祭と呼ばれて名高い。祭の当日には、下鴨神社から錦蓋をかざした神馬を中心に、騎馬の神宮・楯・鉾・弓などの神具を捧げた多数の供奉の人々の行列がこの神社に詣り、やがて神霊を神馬に迎えて本社の下鴨社に還幸する。
京都府京都市左京区上高野東山