小塚浅間塚(おつかせんげんづか)は埼玉県上尾市にある富士塚。
富士塚は江戸時代後半から当時流行した富士浅間信仰により作られたもので、特に埼玉県東部地方の富士塚では、「初山」と呼ばれる民俗行事と関連がある。この初山行事は、7月1日に生まれて間もない子どもを富士塚にある浅間神社に参拝させ、子どもの健康を祈願するというもの。
小塚浅間塚は、「おおつか」とも呼ばれ、現在も小塚講中により厚く信仰されている。高さは約4.6m、1辺が約26mの方形の塚で、塚の東と南の裾部は民家に隣接して基盤まで削られているが、その他の部分は自然に傾斜している。塚は全体が竹や榊に覆われ、頂上部は平坦。頂上に文化13(1816)年の石祀と明治26(1893)年の「登山大願成就」碑がある。
埼玉県上尾市平方