熊野神社は埼玉県川越市の神社。「おくまんさま」と呼ばれ親しまれている。御祭神は伊弉諾尊(いざなみのみこと)、事解之男命(ことさかのおのみこと)、速玉之男命(はやたまのおのみこと)。
天正18(1590)年に、蓮馨寺(れんけいじ)の二世然誉文応僧正(ねんよぶんおうそうじょう)が紀州熊野より勧請したことに始まる。明治2年の神仏分離により独立した神社となった。
毎年12月3日に開催される酉の市(とりのいち)で知られる。商売繁盛や家内安全を祈願する参詣客らが「福をかき集める」といわれる縁起物のくま手を買い求める。毎月第3日曜日には厳島神社の縁日が行われ、観光客や地元の人々で賑わう。
恋みくじ、金みくじ、血液型みくじ、勾玉みくじ、英文みくじなど、様々なおみくじが引けることでも知られている。
平成19年6月17日の厳島神社例祭日に合わせ、川越銭洗弁戝天が再興した。蓮馨寺境内にあった宝池と呼ばれる池と水源が同じ井戸より水を引き、宝池を復活させたという。この宝池で金銭を洗い清めると同時に心身を清めて行いを慎めば、不浄の塵垢が消えて清浄の福銭になる。
埼玉県川越市連雀町17-1