雄島(おしま)は福井県坂井市にある島。
面積は約10.2ヘクタールで、周囲2キロメートルは海食崖になっている。島全体が流紋岩でできており、近隣の東尋坊同様に柱状節理が発達しているほか、板状節理も見ることができる。
雄島にある磁石岩は、熱残留磁気が特に強く、近くに置いた方位磁針の向きがずれるほどの岩が何か所かある。雷に打たれたせいで磁界ができたとも言われる。
島にある小さな泉「瓜割の水」は、海岸に近いにも関わらず、塩気のない真水である。
島には白雉年間に勤請されたと伝えられる大湊神社があり、源義経が落ち延びる際に立ち寄って家臣の兜を奉納したと言われる。また、社が朝倉義景の後援を受けていた際に、明智光秀が訪れて漢詩を詠んだという話もある。
地元では神の島と崇められており、訪れる際は時計回りに回らなければならないとも言われる。
福井県坂井市三国町安島