当麻鍾乳洞(とうましょうにゅうどう)は、北海道上川郡当麻町にある鍾乳洞である。1957年(昭和32年)1月13日、石灰岩を採掘中に発見された。北海道指定天然記念物。
面積約1500平方メートル、全長約135メートル、高さ7-8メートル。洞窟内部は5つの部屋に区切られ、それぞれが狭い通路で連結されている。洞内には様々な形状・大きさの鍾乳石が多数存在するが、いずれも不純物が少なく透明度の高い方解石結晶であることが特徴である。その中には、マカロニ鍾乳石と呼ばれる直径5ミリメートルほどで根本から先端まで直線状に伸びる鍾乳管などもある。
二頭の龍が休んでいるように見える当麻鍾乳洞は、実は当麻の守り神であるという大昔から伝わる伝説がある。このあたり一帯が「ト・オマ」と呼ばれていた頃は、雲の中から突然2頭の夫婦龍が現れ、大空を飛んだり、またある時には大地を駆け回ったりしていており、この龍神が休む所が当麻鍾乳洞(蝦夷蟠龍洞)と伝えられている。
北海道上川郡当麻町開明