園比屋武御嶽(そのひゃんうたき)は沖縄県那覇市にある16世紀の琉球王国・尚真王時代の御嶽。
国王が各地を巡航する旅に出る際必ず拝礼した御嶽であり、また聞得大君が就任するときにまず最初に拝礼した、いわば国家の聖地だった。王家尚氏ゆかりの島である伊平屋島の神「田の上のソノヒヤブ」を勧請し、祭っている。もともとは今より広範な森であったが、現在では小学校の敷地となっている部分もあり、残されているのはその一部である。
首里城歓会門と守礼門との間にある園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)がこの御嶽の礼拝所である。 園比屋武御嶽石門は、1519年に第二尚氏王統第3代王の尚真のときに造られた。オヤケアカハチの乱(1500年)で、王府軍が八重山へ出兵したさいに、将の一人であった大里親方に見込まれ首里に連れてこられた西塘により創建されたという。
2000年11月首里城跡などとともに、琉球王国のグスク及び関連遺産群としてユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録された。
沖縄県那覇市首里真和志町1丁目