寿福寺(じゅふくじ)は、神奈川県鎌倉市扇ヶ谷(おうぎがやつ)にある禅宗の寺院で、臨済宗建長寺派に属する。鎌倉五山第3位の寺院である。山号を亀谷山(きこくさん)と称し、寺号は詳しくは金剛寿福禅寺という。本尊は釈迦如来、開基(創立者)は北条政子、開山(初代住職)は栄西である。鎌倉三十三観音第24番。鎌倉二十四地蔵第18番。
源頼朝が没した翌年の1200年(正治2年)、妻の北条政子が葉上房栄西(明庵栄西)を開山に招いて創建した。この地は、奥州征伐に向かう源頼義が勝利を祈願したといわれる源氏山を背にした源氏家父祖伝来の地である。また、この地に頼朝の父源義朝の旧邸があり、1180年(治承4年)初めて鎌倉入りした頼朝は、ここに館(幕府)を構えようとしたが、すでに岡崎義実が堂宇を建て義朝の菩提を弔っていたことや、土地が狭かったため、当初の計画を変更したといういきさつがある。
神奈川県鎌倉市扇ヶ谷1-17-7