瀬長島(せながじま)は、沖縄県豊見城市に属する無人島である。
瀬長島は豊見城の発祥の地とされる。琉球神話では、豊見城で初めて瀬長に集落が形成され、主に住民は漁業に従事していたという。しかし、耕作に適さない土地であった為に琉球神・大神加那志が沖縄本島に渡り、そこに移住し村づくりを開始した。また島の人口が増加すると、住民も本島に移り次々と新しく集落を増やしたという。現在でも拝所等の貴重な文化財が残存し、周辺住民から神の島と崇められている。
かつて「イシイリー(子宝岩)」と呼ばれる上部に上下2つの穴がある岩があり、子宝に恵まれない人達が願掛けをしていた。この岩のを目がけて石を投げ、上の穴に入れば男子、下の穴に入れば女子が授かると言われていたという。戦後、米軍によりが破壊されてしまい、現在は石碑だけが残っている。
沖縄県豊見城市瀬長