秋篠寺(あきしのでら)は、奈良県奈良市秋篠町にある寺院。奈良市街地の北西、西大寺の北方に位置する。本尊は薬師如来、開基(創立者)は奈良時代の法相宗(南都六宗の1つ)の僧・善珠とされている。山号はなし。宗派はもと浄土宗に属したが現在は単立である。伎芸天像と国宝の本堂で知られる。
『続日本紀』に宝亀11年(780年)、光仁天皇が秋篠寺に食封(じきふ)一百戸を施入したとあるのが文献上の初見である(食封とは、一定地域の戸(世帯)から上がる租・庸・調を給与や寺院の維持費等として支給するもの)。また、『日本後紀』には大同 (日本) 大同元年(806年)、桓武天皇の五七忌が秋篠寺で行われたことが見え、天皇家とも関連の深い寺院であったと思われる。
奈良県奈良市秋篠町757