三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)は京都市東山区にある仏堂。建物の正式名称は蓮華王院本堂(れんげおういんほんどう)。同じ京都市東山区にある天台宗妙法院の境外仏堂であり、同院が所有・管理している。元は後白河上皇が自身の離宮内に創建した仏堂で、本尊は千手観音である。
創建の翌年に堂僧が夢のお告げにより発見したという霊泉「夜泣き泉」がある。『古今著聞集』によると、「いつも冷たく、おいしくて、飲んでもお腹を痛めることのない『極楽井』で、どんなに汲んでも尽きず、汲まない時も余ることのない不思議な泉だ」とある。
この水の夜のしじまに湧き出す音が、人のすすり泣くように聞こえたことから「夜泣き泉」と呼ばれるようになった。
傍らにお地蔵さまが奉られ、このお地蔵さまの前掛けを持ちかえり、子供の枕に敷けば夜泣きが治るといわれている。
京都府京都市東山区三十三間堂廻リ657