大師の硯石は、奈良県山辺郡山添村にある岩。
塩の入手に苦労していた山添村にやってきた弘法大師が、そういった集落の人々の苦境を見かねて、手に持っていた杖で岩を叩いたところ、その岩にくぼみができ、そこから海水が湧き出てきたのだと言われる。塩水は決して涸れることがなく、いくら採っても、いつも同じ量を保っているという。
また、この水の溜まっている状態で、伊勢湾の塩の満ち引きや、人の生き死にも占えると言われている。
奈良県山辺郡山添村伏拝
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