万治の石仏(まんじのせきぶつ)とは、長野県下諏訪町東山田字石仏にある石仏である。下諏訪町指定の文化財である。
伝説によると、諏訪大社下社春宮に石の大鳥居を造る為にこの石仏を材料にしようと鑿を入れたところ、傷口から血が出てきた。祟りをおそれる職人たちが、その晩に「上原山に良い石材がある」という夢を見て、探しに行ったところ、見つけることが出来た。職人達はこの石仏を阿弥陀如来として祀った。それに因んでこの辺りに地名が石仏となっている。
芸術家の岡本太郎が訪れて大絶賛したことにより有名となった。ほか新田次郎も賞賛している。
1991年8月に一度頭部が落下しており一度支柱で固定し修複したが、その後ある写真家が毎年撮った写真を見たところ、首が伸びている事が分かった。2007年にテレビ番組で紹介され観光客も増えたが、下諏訪観光協会は「周辺の安全確保」ためとしてまた修復することにし、2008年3月4日に修復作業が行われ、頭部の下から水や泥、賽銭25円が発見された。首が伸びた原因は、以前の修複時につけた支柱に水が溜まり、氷になって斜めになり、その繰り返しで頭部が上昇したとされる。修復前に測定したところ、正面で4cmで左右は6~7cm上昇していた。
参拝方法としては、まず正面で一礼し、手を合わせて「よろずおさまりますように」と心で念じる。続いて願い事を心で唱えながら石仏の回りを時計回りに3周する。それから、正面に戻り「よろずおさめました」と唱えてから一礼する。
万病に効き、癒やしとトラブル収拾のパワースポットと言われている。
長野県下諏訪町東山田