總願寺(そうがんじ)は、埼玉県加須市にある真言宗智山派の寺院。「不動ヶ岡不動尊總願寺」などと呼ばれる事もある。
山号は王寿山。元和2年(1616年)に總願上人によって開基された。本尊は不動明王(像は智証大師による作)。関東三十六不動尊霊場の一つ(第三十番)で、関東三大不動の一つに数えられることもある。開運、商売繁盛、火防を守護とする。
所蔵品として、行田の忍城の北谷門から移築された総欅作りの「黒門」(加須市指定有形文化財)、徳川吉宗の頃とされる奉納品「倶利迦羅不動剣」などの歴史的文化資産も有する。
例年、350年以上の歴史を持つ「節分会・鬼追い豆まき式」、約160年前から行われている秋季大祭「柴燈護摩火渡り式」などが行われている。 毎月第4日曜日には、関東の骨董業者による骨董市が開かれている。
加須市の郷土料理と知られる「加須うどん」は、總願寺参拝客をもてなしたことから始まる。
埼玉県加須市不動岡2-9-18