北野天満宮(きたのてんまんぐう)は京都市上京区にある神社である。通称、天神さん・北野さん。京都市民からは「てんじんさん」の愛称で呼ばれる。
毎月25日に縁日が開かれ、多くの参拝者や観光客で賑わう。菅原道真を主祭神とし、特に学問の神として知られ多くの受験生らの信仰を集めている。京都市が大学の町であることもあってか、掲げられている絵馬には、大学受験合格を祈願するものが多い。福岡県の太宰府天満宮とともに天神信仰の中心となっており、当社から全国各地に勧請が行われている。
牛は天満宮において神使(祭神の使者)とされているが、その理由については「道真の出生年は丑年である」「亡くなったのが丑の月の丑の日である」「道真は牛に乗り大宰府へ下った」「牛が刺客から道真を守った」「道真の墓所(太宰府天満宮)の位置は牛が決めた」など多くの伝承があり、どれが真実なのか、それとも全て伝承に過ぎないのかは今となっては良くわからないものの、それらの伝承にちなみ北野天満宮には神使とされる臥牛の像が多数置かれている。伝承のうち「牛が刺客から道真を守った」というのは和気清麻呂を祭神とする護王神社や和気神社の猪の伝承との関連性が強く認められる。
境内のなで牛は、頭をなでると頭がよくなるといわれ、特に受験生に人気がある。体の調子が悪い人は、自分の体の悪い部分と、牛のその同じ部分とを交互になでると良くなるという。
豊臣秀吉が1587(天正15)年に催した「北野大茶会(だいさのえ)」ゆかりの井戸「太閤井戸」がパワースポットとして注目されている。北野大茶会は、茶の湯は、貴族や武家など特定の者だけの楽しみではないという考えから、一般民衆にも大茶会への参加を呼び掛けたという。
北野天満宮では毎年12月1日、これにちなんで献茶祭が行われる。
そのそばには、京都市茶業組合が創立100周年記念として1974(昭和54)年11月に建立した北野大茶湯之址があり、傍らに君が代に登場する「さざれ石」がある。
京都府京都市上京区馬喰町
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