浄智寺(じょうちじ)は、神奈川県鎌倉市山ノ内(やまのうち)にある禅宗の寺院で、臨済宗円覚寺派に属する。鎌倉五山第4位。山号を金峰山(きんぽうざん)と称する。本尊は阿弥陀如来・釈迦如来・弥勒如来の三世仏で、それぞれ過去・現在・未来を象徴する。境内は「浄智寺境内」として国の史跡に指定されている。
東慶寺の東、建長寺の西南の谷戸(やと)に位置し、参道は砂岩の一種である鎌倉石で舗装されている。重層一間一戸の三門は、上層が鐘楼を兼ねている珍しい形式のもので、花頭窓をあしらった中国風の意匠が特徴である(近年この門は全面的に改築されてまったく新しくなってしまった)。この門をくぐったところに、本尊の三世仏を安置する曇華殿(仏殿)がある。境内は樹木が豊かで起伏に富み、江ノ島鎌倉七福神の一である布袋の石像をまつる洞窟もある。この布袋のお腹を撫でると元気がもらえるという。
なお、境内入り口にある湧き水は鎌倉十井のひとつ「甘露の井」である。また、寺の裏山からは源氏山に抜けられる。
神奈川県鎌倉市山ノ内1402