石上神宮(いそのかみじんぐう)は奈良県天理市にある神社。
別名に、石上振神宮、石上坐布都御魂神社、石上布都御魂神社、石上布都大神社、石上神社、石上社、布留社、岩上大明神、布留大明神、等がある。地元では『いわがみさん』と呼ばれていた。
尚、『日本書紀』に記された神宮は、伊勢神宮と石上神宮だけであり、その記述によれば、日本最古設立の神宮となる。
布都御魂大神を主祭神とし、布留御魂大神、布都斯魂大神、宇摩志麻治命、五十瓊敷命(いにしきのみこと)、白河天皇、市川臣を配祀する。
布都御魂大神は神体である布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)に宿る神霊である。布都斯魂大神も天羽々斬剣(あめのはばきりのつるぎ)に宿る神霊で、布留御魂大神は十種神宝に宿る神霊のことである。市川臣は、孝昭天皇の皇子・天足彦国押人命の後裔で、当社社家の祖である。
石上神宮には本来、本殿は存在せず、拝殿の奥の聖地(禁足地)を「布留高庭」「御本地」などと称して祀り、またそこには2つの神宝が埋斎されていると伝えられていた。禁足地は今もなお、布留社と刻まれた剣先状石瑞垣で囲まれている。
皇室・出雲国造と同じく、世襲の忌火(いんび)職があり、江戸時代まで物部氏の本宗として、代々森家が務めた。忌火とは、本来神饌を煮炊きする、火鑽(ひきり)によって得た神聖な火の意味。石上神宮の長官職を意味し、皇室の大嘗祭、出雲国造の火継式(神火相続式)に似た、神主の忌火成り神事が行われた。
石上神宮の東方約1.5kmの布留川上流の山中に、落差23mの桃尾の滝(もものおのたき)がある。この滝への上り道の途中、滝から南方200mの所に「石上神社」がある。この石神神社が、石上神宮の元宮との伝説がある。
風の属性のパワースポットとしても注目される。
奈良県天理市布留町384
風 成長、拡大、自由を表します
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