淡嶋神社(あわしまじんじゃ)は和歌山県和歌山市加太にある神社。加太淡嶋神社、加太神社とも言われる。全国にある淡嶋神社・粟嶋神社・淡路神社の総本社である。
少彦名命(すくなひこなのみこと)、大己貴命(おほなむじのみこと)、息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)(神功皇后)を祀る。
三韓出兵の帰途瀬戸の海上での突然の嵐に遭遇した神功皇后が、船中で祈りを捧げたところ、「船の苫を海に投げ、その流れのままに船を進めるように」とのお告げにより友ヶ島に無事入港できたことを感謝し、持ち帰った三韓渡来の宝物を先述の二神に奉納した。その数年後、神功皇后の孫である仁徳天皇が友ヶ島に狩りに来た際、その事実を聞くにおよび、島では不自由であろうと考え、社を対岸の加太に移し、現在のような社殿を建築したことが淡嶋神社の起こりとされる。
人形供養の神社として有名で、境内には供養のために納められた、無数の雛人形や市松人形、はてはフランス人形までもが所狭しと並べられ、異様な雰囲気をかもし出している。そのため心霊スポットとしてマスコミに取り上げられることがある。髪の毛が伸びることで話題を集めたお菊人形も安置されている。最近では人形のほかにぬいぐるみなどが納められることも増える一方、人形供養の名目で人形やぬいぐるみを不法投棄していく者もいて関係者を悩ませている。このためか、神社では珍しく夜間に参道を閉鎖し立入禁止としている。
針供養の神社としても有名で、毎年2月ごろに全国から集められた針を供養する。近年では縫い物をする機会が少なくなっていることから、供養に奉納される針の数も減ってきているという。
淡島神は婦人病にかかったため淡島に流されたという伝承から、婦人病を始めとして安産・子授けなど女性のあらゆる下の病を快癒してくれる神社とされている。かつては祈願のため男根形や自身の髪の毛などが奉納されたいたが、現在はそれらに代わって自身の履いていた下着(パンツ)を奉納する女性が多い。境内奧の末社には絵馬などと共に多数の女性用下着が奉納されている。
3月3日にはひな流しがある。
和歌山県和歌山市加太118
開運 | 安産 | 子育て |
健康・病気治癒 |