知恩院(ちおんいん)は、京都府京都市東山区にある浄土宗総本山の寺院。山号は華頂山(かちょうざん)。詳しくは華頂山知恩教院大谷寺(かちょうざん ちおんきょういん おおたにでら)と称する。本尊は法然上人像(本堂)および阿弥陀如来(阿弥陀堂)、開基(創立者)は法然である。
浄土宗の宗祖・法然が後半生を過ごし、没したゆかりの地に建てられた寺院で、現在のような大規模な伽藍が建立されたのは、江戸時代以降である。徳川将軍家から庶民まで広く信仰を集め、今も京都の人々からは親しみを込めて「ちよいんさん」「ちおいんさん」と呼ばれている。濡髪大明神は、知恩院境内にある社で、方丈庭園の奥にある塔頭・勢至堂(御廟所)裏手に位置する。1633年(寛永10年)失火により知恩院の諸堂が焼失した際、徳川3代将軍家光の命により再建されたが、これにより住処を奪われた白狐のために建てられたと言われている。仕返しのために童子に化けて訪れた白狐が、ずぶ濡れになりながら説教を聞き、自分の過ちを悟ったことから、「濡髪」の名がつく。現在は「濡神さん」との呼び名で親しまれ、語感のゆえか、縁結びのご利益がある恋の神様として崇敬を集めている。
京都府京都市東山区新橋大和大路東入3丁林下400
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