杉本寺(すぎもとでら)は、神奈川県鎌倉市二階堂にある天台宗の寺院。山号は大蔵山。本尊は十一面観音で、坂東三十三箇所・鎌倉三十三箇所の第1番札所である。鎌倉最古の寺とされている。
この寺は、734年(天平6年)行基が十一面観音を安置して創建したのに始まると伝えられる。1189年(文治5年)堂宇が焼失しているが、このとき観音像は自ら本堂から出て、境内に避難したと伝えられる。その後、1191年(建久2年)には源頼朝がこの寺を再興したという。この寺の背後にはかつて杉本城があり、足利方の武将で鎌倉府執事を務めた斯波家長(?-1337年)がこの城に拠ったが、南朝方の北畠顕家に攻められ、この寺で自害している。
神奈川県鎌倉市二階堂903
風 成長、拡大、自由を表します