上善寺(じょうぜんじ)は、京都市北区にある千松山遍照院と号する浄土宗の寺院。本尊として阿弥陀仏坐像が祀られているが、この阿弥陀仏坐像は、行基作と伝えられ、寛永11年(1634年)嵯峨今林蓮華清浄寺から移してきたものである。
京都六地蔵巡りの地蔵『鞍馬口地蔵』がある寺として有名であり、毎年8月の22・23日の両日には多くの参拝者で賑う。
境内東側にある墓地内には「長州人首塚碑」があり、元治元年(1864年)の7月19日に起こった禁門の変において、鷹司(たかつかさ)邸附近で亡くなった長州藩士入江九一・原道太・半田門吉・奈須俊平・田村育蔵・緒方弥左衛門・小橋友之輔と無名の1人計8名を、当時堺町御門警衛隊長であった越前藩桑山十蔵が主君松平春嶽の許しを得て、越前藩菩提寺であったこの寺に葬ったものである。
京都府京都市上京区南上善寺町143