鴻神社(こうじんじゃ)は、埼玉県鴻巣市に所在する神社。毎年12月4日には、境内にて酉の市が開かれることでも知られる。
昔、「樹の神」と言われる大樹があり、人々は「樹の神」の難を逃れるためにお供え物をして祭っていた。これを怠ると必ず祟りが起こり人々は恐れ慄いていた。ある時、一羽のコウノトリが飛来して、この木の枝に巣を作り卵を産み育て始めた。すると大蛇が現れて卵を飲み込もうとした。これに対しコウノトリは果敢に挑みこれを撃退させた。それから後は「樹の神」が害を成す事は無くなったという。
人々は木の傍に社を建て「鴻巣明神」と呼ぶようになり、土地の名も鴻巣と呼ぶようになったと伝えられている。
また境内の三狐稲荷神社(さんこいなりじんじゃ) は天狐、地狐、人狐の三狐を祀り、悪縁・悪癖を断ち切り、良縁を結んでくれと言われている。
埼玉県鴻巣市本宮町1-9