忍路環状列石(おしょろかんじょうれっせき)は、北海道小樽市忍路にあるストーンサークルの遺跡である。日本の考古学史上初めて学会に報告されたストーンサークルでもある。北海道小樽市から余市町にかけては80基以上のストーンサークルが確認されているが、その中でも忍路環状列石は最大のものである。
三笠山ストーンサークル、忍路環状石籬(おしょろかんじょうせきり)とも呼ばれる。
忍路環状列石が造られた目的としては、区画墓と呼ばれる集団墓地だったという説が有力である。区画墓とは、墓地の周囲を石などで囲み、生活の場と儀式の場とを区別したものである。忍路環状列石の北側に忍路土場遺跡が隣接するが、ここから発掘された巨大木柱は、環状列石とも関連する祭祀的な道具だったのではないかと推定されている。
1961年(昭和36年)3月10日に国の史跡に指定された。
風水では、羊蹄山から積丹半島に抜ける龍脈ルート上にあるという。
北海道小樽市忍路2丁目