垣花樋川(かきのはなひーじゃー)は、沖縄本島南部の玉城村にある湧き水。樋川とは水場のこと。日本名水百選の最南端の湧水。
ガジュマルの巨木が枝を張り出す丘陵斜面の下にある。
右側から出る水を男(いきが)川、左側から出る水を女(いなぐ)川という。その下流の浅い水たまりが、馬浴(うまあみしー)川で、ここで馬に水を飲ませたり、馬の体を洗ったりしていた。樋川から流れた水は下の田を潤し、かつては稲作が盛んであった。
樋川から垣花の集落へは傾斜のある石畳道があり、かつては村の人々がこの川で水浴びをし、洗濯や野菜洗いをし、水を汲んでこの坂道を行き来した。石畳の途中には女達が一息入れた中休み(なかゆくい)石、上ユクイ石が残っている。
近くには別の湧き水・仲村渠樋川(なかんだかりひーじゃー)もある。
沖縄県南城市玉城字垣花