ペーチは、ハンガリー・バラニャ県の都市。国内第5位の人口を持つ。古代からペーチ一帯には定住の跡が見られ、考古学上最古の定住の証拠は6,000年前からとなる。ローマ人がやってくる前、ケルト人が住んでいた。ハンガリー西部がローマ帝国の属州パンノニアになると、2世紀初頭にローマ人は現在のペーチの場所にソピアネという名のワイン生産植民地を数カ所建設した。ローマ時代の用水路の一部が今も見られる。属州パンノニアが4つの行政区に分割されると、ソピアネはヴァレリアと名付けられた区の首都となった。4世紀の初頭、ソピアネは重要なキリスト教徒の都市となっていた。この時代に初期キリスト教徒の墓地が作られ、現在UNESCO世界遺産となっている。
ハンガリー