梅田神明宮(うめだしんめいぐう)は東京都足立区梅田の神社。
創建年代不詳ながら、1762(宝暦12)年の江戸大火の直後、地主神が祀られていた当地に奉斎されたという。
禊教発祥の霊場として知られ、御神木に手を当てるとオーラ(霊力)を感じられるという。
1840(天保11)年4月、井上正鉄(井上正鐵、いのうえまさかね)が神主となった。
正鐵は古神道に基づき、呼吸法や粗衣粗食を特徴とする教化活動を行い、多くの門人を集めたという。
しかし、寺社奉行から勤皇・倒幕思想の嫌疑をかけられ、1841(天保12)年に妻らと共に伝馬町牢屋敷へ投獄される。
その後釈放され、寺社奉行の命令により教導の趣旨を上下二巻にまとめ提出したのが「神道唯一問答書」で、禊教の教典となった。
1843(天保14)年、三宅島に島流しとされた。そこで6年を過ごした後、1849(嘉永2)年2月18日に逝去。
梅田神明宮の社殿隣には、井上正鐵の旧宅が今も保存されている。
東京都足立区梅田六丁目19番4号