怪無池は東京都葛飾区にある池。京成高砂駅近くに位置する。
雨乞いの神事が行われるなど、水を司るパワースポットである。
中川が決壊してできた池で白ヘビが棲むといわれている。旱魃の際に怪無沼の水を田畑に注いで祈願すれば、たちどころに雨が降ったと伝えられる。
また大正15年に、怪無沼の端に水道管を通すため沼を一部埋め立てようとしたところ、大雨が降って作業ができなかった。宮司に頼みお祓いをしてもらうと、あっと言う間に雨がやんだという。
昭和56年3月に青龍神社が全焼した際には、横山大観の作による龍の掛け軸だけが無傷で残ったという。毎晩泣き声が聞こえてくるという墨絵で、火事の後は葛飾区内にある日枝神社に保管されているらしい。
同じ頃、葛飾区新宿の路上に長さ15mほどの大蛇の姿が浮かび上がるという出来事があった。夜に大蛇を見た人や大蛇の夢を見た人も続出し、夢の内容を元に近くのお地蔵様の横に八大竜神という名の石碑を置きお祭りを行ったところ、 道路の蛇の姿は見る見る細く薄くなり消えたという。
怪無池の名の由来としては、怪我をする人がいないから 「怪我無し池」とも、飢饉を意味する「毛渇」にちなみこれを防ぐのに「毛なし池」となったとも言われる。
東京都葛飾区高砂6-1-19