今井権現 (安木屋場)は、奄美大島、鹿児島県大島郡龍郷町にある神社。
1185年の壇ノ浦の戦いで敗れた平家の落人達が、一部奄美へ逃れたという伝承が残る。そのうち龍郷町戸口に城を構えたとされる平行盛に仕え、今井崎の見張り番(源氏が攻めてこないか監視する為)を務めていた今井権太夫が祀られている。
今井権太夫はある日、見張りを怠ったために「源氏が攻めてきた」というデマが起きて、恐れをなした平有盛・平行盛らは自決したとう伝承がある(デマではなく、実際に攻めてきたという説もある)。責任を感じた今井権太夫はその後切腹した。また、古くから奄美に存在するユタ神様の神事「今井権現祭」もこの神社で行われる。
現在の社殿は平成になって建てられたものであるが、1726年からの歴史を持つ古い神社。石碑と石段(1600年代に鹿児島本土から船で運ばれたもの)は町指定文化財。
鹿児島県大島郡龍郷町安木屋場