山名八幡宮(やまなはちまんぐう)は、群馬県高崎市山名町にある神社。旧社格は郷社。
清和源氏新田義重の子で、山名氏の祖の山名義範が文治(1185年 - 1190年)または安元年間(1175年 - 1177年)に豊前国(大分県)の宇佐神宮の分霊を勧請して社殿を造営し、武運の神(武神)として崇敬したのが始まりとされる。応永年間に南朝の尹良親王が山名城に滞在の折、城主世良田政義の娘が親王の子(良王君)を懐妊し、当社にその安産を祈願したと伝えられ、以来、子育て・虫封じの神として信仰が篤い。本殿・幣殿は18世紀半ばの建造とされ、市指定の重要文化財。
社宝には、義範が奉納したという「天国の宝剣」(鎌倉末期)、政義と良王君が奉納したという太刀、前橋藩主酒井家が寄進した乗鞍などがある。縁起物として授与される「張子の獅子頭」は県指定の郷土伝統民芸品で、古来人気が高い。
群馬県高崎市山名町1581