明真山清滝観音堂は長野市松代町の真言宗寺院。信濃三十三観音札所めぐり第十一番札所。
御本尊は千手観世音菩薩。清滝観音、養蚕観音と呼ばれる。
奈良時代、僧・行基がこの地を訪れた際、桑の巨木から立木のまま1丈6尺の千手観音像を三体刻まれ、そのうちの一体は奇妙山西中腹のこの地に安置したのが起源と伝えられる。もう2体は7番札所の桑台院と16番札所の清水寺に安置されたと伝えられ、昔からこの3寺を一度に巡礼するとご利益が大きいとされた。奈良時代坂上田村麻呂が東国制覇の折、祈願所として堂宇を建立したとされ、最盛期には36坊・7堂伽藍をそろえ、山岳信仰の一大霊場として栄えたと伝えられる。
皆神山の鬼門にあたる。
長野県長野市松代町東条