玉龍雪山(ぎょくりゅうせつざん)は中国の雲南省麗江市玉龍納西族自治県にある高山。
一帯は玉龍雪山国家重点風景名勝区として世界遺産に、また麗江市玉龍雪山景区として中国最高レベルの国定公園に指定されている。北半球で最も南に位置する氷河がある。
麗江市街地の北15kmほどのところにあり、南北約35km、東西約13kmの公園区域内に、13の峰がある。最高峰は扇子陡(せんすとう、Shanzidou)で、その山頂は標高5596mである。未だ扇子陡の登頂に成功した者はなく、処女峰である。
麗江一帯に住む納西族の宗教である東巴教の聖地である。ふもとの金沙江本流には、虎跳峡と呼ばれる深い峡谷がある。
観光地としての整備も進んできており、麗江古城地区の北から7路のバスで雪山ロープウェイ乗り場まで行けば、扇子陡のすぐ下の4506m地点までのロープウェイに乗れる。ロープウェイの運行は天候に左右されやすく、一日4000人限定のため、注意を要する。
標高3,240メートルに位置する湿原「雲杉坪」は、少数民族・ナシ族の言葉では「玉龍山中の心中の地」という意味で呼ばれ、愛の楽園「玉龍第三国」への入り口がある、といわれている。永遠の愛を貫くことができた男女の魂のみが「玉龍第三国」にいけるのだという。ここを訪れた人々は伝説にあやかり、絵馬のような木札に恋愛成就と永遠の愛の誓いを記していく。
中国雲南省麗江市玉龍納西族自治県