恩智神社(おんぢじんじゃ)は、大阪府八尾市にある神社である。河内国二宮であると伝える。
現在の主祭神は、大御食津彦命(おおみけつひこ)、大御食津姫命である。当初は天児屋根命を祀っていたが、後になって枚岡神社に遷座し、現在の祭神を祀ることになる。大御食津彦命は天児屋根命の五世代の孫、大御食津姫命は伊勢神宮外宮に祀られる豊受姫大神の別名であるとされる。
本殿・拝殿の少し北側の境内にある閼伽井戸(清明水)は、弘仁年間(810年頃)に空海(弘法大師)が恩智神社に参詣した折、峡谷の岩底に錫杖を突き立てたときに霊水が湧き出したと伝わっている。天候を予知する清水として知られ、雨の降る前になると赤茶色の濁水が流れ出るといわれている。
神社境内のすぐ下に本社の神宮寺である感応院がある。高野山真言宗の寺院であり、山号は天川山。河内西国第十二番霊場である。
大阪府八尾市恩智中町5丁目