一切経山(いっさいきょうざん)は、福島県福島市と猪苗代町との境にある山である。吾妻連峰を構成する山の一つ。今も火山活動を続けている活火山であり、山頂は岩礫で覆われている。標高は1,948.8メートル。
名前の由来は安倍貞任が仏教教典の一切経を山に埋めたという伝説による(埋めたのは貞任ではなく弘法大師や地元の僧などを当てはめる説もある)。おそらくは吾妻山信仰に関わって名付けられたのかもしれない。
1893年(明治26年)の大噴火の際は噴煙が直径2,000メートル、噴出容積はおよそ50万立方メートルにも達したという。この大噴火で当時現地を調査していた技師2名が亡くなっている。近年では1977年(昭和52年)に噴火、2008年(平成20年)11月に約300メートルの噴気が確認されている。
福島県福島市土湯温泉町