バトゥカル寺院(Pura Luhur Batukau)はインドネシアのバリ島にある寺院。バトゥカウ山中腹の切り開かれた森の中に建っている。
バトゥカウ山(2,276m)はタバナン県の北端に聳えるバリ島で二番目に高い山で、一帯の人々より古くから崇められてきた聖なる山である。
タバナン王国がこの地を支配していた頃は、バトゥカウ寺院は同王国の国家寺院としての役目を果たしており、境内にある幾つかのメルー(多層の塔)は、17世紀のゲルゲル王朝の王、ディ・マゲと、タバナンの王、チョコルダ・タバナンの二人を象徴していると言われている。
また、この寺には、山の北側にあるブラタン湖、ブヤン湖、タンブリンガン湖の三つの湖の神を祀る祠もあり、当時のタバナン王国の支配圏の広さを物語っている。
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