三石神社(みついしじんじゃ)は静岡県三島市の神社。御祭神は豊受姫大神。
昔、源兵衛川の川沿いに三石(みついし)という巨石があり、その上に社殿を建て稲荷社を祀り、三石神社となったという。古記によれば天明年間(1781~1789)に、隣村の新宿(しんしゅく)の出火で大中島町(現、本町)や三島宿の大半が類焼したときに、火防(ひぶせ)の神も併せ祀ったらしい。
その後文久年間(1861~1864)に焼失したが、慶応元年(1865)7月、再び京都の伏見稲荷大社より分霊を受け、祀られた。平成3年(1991)に現在地に建て直された。
三石神社の境内にある鐘は、「時の鐘」と言われ、寛永年間(1624~1643)に鋳造(ちゅうぞう)され、その後何回か改鋳された。特に大きな鐘が宝暦11年(1761)に川原ヶ谷の鋳物師・沼上忠左衛門祐重によって造られ、三石神社境内に設置され三島八景の一つにも数えられていた。第二次世界大戦時にこの鐘も軍戦用に供出され、現在の鐘は昭和25年(1950)に市民の有志によって造られたもの。
商売繁盛のパワースポットだという。
静岡県三島市広小路町13