玉崎神社は千葉県いすみ市にある神社。御祭神は豊玉毘売命(トヨタマヒメノミコト)、火遠理尊(山幸彦)(ホオリノミコト)、鵜葦草葦不合命(ウガヤフキアエズノミコト)。
物部氏一族が創建した古社で、古事記・日本書紀にもその名が見られる。かつては、安房神社・香取神宮と並び房総三大神社と呼ばれていたという。中世は万木城などの祈願所でもあり、学問所もあった。日本四大人、国学者の平田篤胤翁(1776年-1843年)が逗留したこともある。
現在も代々物部氏直系の神職によって、いすみ・一宮地区の「上総十二社祭(上総はだか祭)」で知られる十二社の本宮として続いている。「大原はだか祭」も、もともとは徳川時代、玉﨑神社の神輿を最初に押日の八幡神社に下げ渡し、その神輿が大原に渡ったことが起源となったという。
いすみ市の玉崎神社は上総一ノ宮の玉前神社の本宮にあたるという。
春分・秋分の日の太陽の軌道を「天道」または「レイライン」といい、寒川神社・七面山・富士山・元伊勢・出雲大社などの神社や聖山が並んでいる。玉崎神社はこのレイラインの入口にあたる「天道の神社」だという。
御神木は天然記念物の椎の木。
千葉県いすみ市岬町中原3628