総持寺(そうじじ)は滋賀県長浜市の真言宗豊山派寺院。
奈良時代、諸国に国分寺が建てられた頃、行基によって開山。室町時代中期、実済が中興、後花園天皇の勅願寺として惣持院の号を得た。戦国時代に姉川の合戦で焼失したが、豊臣秀吉が120石の寺領を寄進して再興した。
江戸時代前期の造立銘を持つ山門には、約2万平方メートルの広大な境内を守るかのように、迫力ある金剛力士像が左右に配されている。両国四十九薬師霊場の三十一番札所で、本尊薬師如来は「頭の薬師」と呼ばれる。
4月下旬から5月上旬には境内一帯に牡丹が咲き、牡丹の寺として親しまれている。
本堂の前庭に、梅と松が重なり合うように成長した「松梅の木」と呼ばれる木がある。弘法大師が総持寺の境内で昼食を摂られた時の梅干が生え、それに松が宿ったものであると伝えられる。「松梅(しょうばい)」は「商売」に通じることから、商売繁盛にご利益があるという。また二本の異なる木が重なり合うように立つことから、縁結びの御利益があるとも言われる。
滋賀県長浜市宮司町708