王子神社(おうじじんじゃ)は、東京都北区王子本町にある神社である。旧称王子権現。この一帯の「王子」という地名の由来である。
八月の例大祭には北区無形民俗文化財に指定されている王子神社の田楽舞が奉納されている。
末社に、蝉丸法師らを祀る関神社がある。蝉丸法師は、延喜帝の第4皇子で、琵琶の名手であり、和歌に長けた人物としても知られる。その蝉丸法師の姉の髪の毛が逆毛で、悩み悲しむ姉のために初めて「かもじ(かつら)」を考案したのが蝉丸法師だという。以来、蝉丸法師は「髪の祖神」と呼ばれ、かつら、床山、美容関係者など理髪業界から特に信仰を集めている。関神社は、かつては滋賀県・大津の逢坂山に祀られていたが、江戸時代に王子神社に奉斎された。
境内には毛髪供養のために建てられた「毛塚」もある。最近では、薄毛や頭髪に関する悩みを抱えた人も多く祈願に訪れる。
東京都北区王子本町1丁目1番12号