玉泉庵磨崖座像(オクチョンアン・マエザサン、옥천암 마애좌상)は韓国ソウルにある磨崖座像。玉泉庵普渡閣内の大きな岩に刻まれている。高さ5m。
高麗時代に作られ、「仏岩」または「普渡閣白仏」とも言われ、朝鮮末期からは「白衣観音像」と呼ばれるようになった。
朝鮮建国の王である太祖李成桂(イ・ソンゲ)がソウルに首都を定める時、この磨崖仏に祈願をしたと言われている。朝鮮末期の王高宗(コジョン)の母である興宣大院君府大夫人閔氏もここで息子のための福を祈り、その時白い漆を塗り「白衣観音像」と呼ばれるようになった。
「いい妻にめぐり会えるように」と100日間祈りを捧げた男の夢に菩薩が現れ、そのお告げに従ったところ、望み通りの女が現れ幸せな結婚をした、という逸話がある。また「どんな困難も、観音菩薩の名を呼べば助けてくれる」と言われている。
周辺には蕩春台城がある。ソウル城郭と北漢山城を補完するため1719年に建てられた。城郭の周りは約4km。
蕩春大城の城門である「弘智門」、その横に続く「五間水大門」などの見どころもある。
韓国