岩楠神社(いわくすじんじゃ)は兵庫県淡路市(淡路島)にある神社。伊弉諾(いざなぎ)、伊弉冉(いざなみ)および二柱の神の間に最初に生まれた蛭子命(ひるこのみこと)を祀る。
淡路島の北端、岩屋港の向かいの恵比須神社(戎神社、えびすじんじゃ)奥に位置する。岩屋城跡がある城山の崖下の洞窟に祀られている。
蛭子命はイザナギとイザナミの間に最初に生まれた子であったが、婚姻の際、イザナミが先に声をかけたのが原因で、満足のゆく子にならなかったため、葦舟に乗せて流されてしまったと伝えられる。蛭子命と2番目に生まれたアワシマは、2神の子には数えないとされている。後に蛭子神は、恵比寿(戎、えびす)と同一視され、信仰の対象となった。
地元では、この洞窟はイザナギ尊のかくれられた幽宮(かくりのみや)であるとも伝えられている。洞窟には、古の祭壇の趾があり、現在でも祭器や御神体等の古びた物の納受場所になっている。
兵庫県淡路市岩屋