パワースポット 六甲山神社(石の宝殿)

六甲山神社(むこやまじんじゃ)は兵庫県西宮市山口町、六甲山最高峰から東へ1km程隔たった標高840mの見晴らしのよい峰に鎮座する神社(廣田神社の境外末社)。祭神から白山の宮(しらやまのみや)とも称される。石の宝殿と呼ばれる大きな石祠(六甲山石宝殿と称される)があることで著名。

御祭神は加賀国白山の白山比咩神社に同じ菊理媛命を祀る。六甲山神社境内の石製の神殿の奥に六甲山大権現が祀られており、これが神社名由来の古くからの本来の主祭神と考えられる。六甲山石の宝殿が「広西両宮絵図」に西宮鎮守とあること、六甲山全域がかつての廣田神社の社領であったこと、六甲山がかつては向津峰(ムカツミネ)と呼ばれていたことから、廣田神社祭神、撞賢木厳魂天疏向津媛命(ツキサカキイズノミタマアマサガルムカツヒメノミコト)の奥宮としてとらえられる。

六甲山は山伏や天狗に関する多くの伝説があり、昔は山中には88の社があってそれらの中心である石の宝殿から神々が四方の高山へ修行へ出たと伝えられるが、山岳信仰により中世に白山修験の山伏が開いた修験道の霊山であったと考えられ、社殿には白山の古文書が伝えられている。

古来より雨乞いの場として利用され、日照りが続くと山麓の村々の農民が般若心経と雨乞いの呪文を唱えた。石の宝殿は船坂川、仁川、芦屋川、住吉川などの分水嶺上にあり、神戸市東灘区から西宮、宝塚、さらに北神地区の唐櫃(神戸市北区)に至るまでの地域はもとより、摂津国外からも雨乞いに来たと古文書にはある。

東灘の小路村では旱魃の夏に村人がここに一晩こもって般若心経と雨乞いの呪文を唱えたが、夜が明けても雨が降らなかったために、沢蟹を捕まえて来て宝殿に投げつけて帰ったところ神の怒りで雨が降ったという。隣の田辺村では参籠をしても降雨がないと雨蛙を2匹石祠に擦り潰して帰ったと伝えられる。

現在でも水不足の折には周辺各市の水道関係者が、ここで行者に雨乞いの祈祷を頼む。また、祠脇の縁起書には「水商売繁盛の神」と説かれている。

パワースポット 六甲山神社(石の宝殿) 住所

兵庫県西宮市山口町船坂

パワースポット 六甲山神社(石の宝殿) 種類

神社・神道施設