悠久石は熊本県球磨郡多良木町の下槻木弘法大師堂にある自然石。
平成18年7月の豪雨により下槻木地区の林道法面(山腹斜面)が崩壊し、その土砂の中から突如出現したものである。直径140cm、重さ約4tもの巨大な丸い石だが、人工のものではない。数千万年前に形成されていた砂岩が、長い時間の中で風化浸食により割れ、流される途中で角が取れ、円形となった砂岩礫(さがんれき)と考えられている。
触るとパチンコで勝てるパワースポットと言われている。
大師堂には桧で作られた弘法大師像が祀られている。像の台座に応永19年6月の墨跡があり、昭和44年に県の重要文化財に指定されている。
境内にある「大師のコウヤマキ」は幹囲4.0m、樹高31.5m、推定樹齢600年の巨木。大師堂の創建された応永19(1412)年に北側のイチョウとともに創建の頃植えられたものと考えられている。熊本県指定天然記念物。
また「大師のイチョウ」は多良木町指定天然記念物で、幹囲約5.5m、樹高約39m、樹齢約600年。
熊本県球磨郡多良木町槻木