天上山公園は山梨県南都留郡富士河口湖にある公園。河口湖の東側に位置する天上山(標高1104メートル)にある。
天上山は作家・太宰治の小説の中でも最高傑作と評される短編集「お伽草子」の一編「カチカチ山」の舞台に取り上げられたことで知られる。山頂には小御嶽神社がある。
麓(湖畔駅)と展望台広場(富士見台駅)は「カチカチ山ロープウェイ」で結ばれている。
展望台広場からは富士山、河口湖、麓の街並みを眺望でき、「関東の富士見百景」に選定されている。
富士山と向かい合うように設置された幸せを願うハート型の「天上の鐘」があり、パワースポットと言われている。
恋愛成就には、①彼氏が彼女の瞳を見ながら鐘を鳴らす②彼女が彼氏の瞳を見ながら鐘を鳴らす③二人で愛を誓いながら鐘を鳴らす、無病息災祈願には①家族(グループ)の身を清める②富士山を仰ぎ見ながら家族の無病息災を願い鐘を鳴らす、という手順で鐘を鳴らすと良いという。
ウサギを御神体とした「うさぎ神社」もあり、こま犬に見立てた「狛うさぎ」が2体並んでいる。
展望台広場からは麓の護国神社、湖畔へ延びるハイキングコースもある。山腹の央平(なかばだいら)には、太宰治の文学碑が建つ。沿道にはアジサイが植栽され、毎年7月中旬から8月上旬には約10万本の紫や水色に色づいた花が山肌を染める。
山梨県南都留郡富士河口湖町浅川