龍興山 南宗寺(りゅうこうざん なんしゅうじ)は大阪府堺市堺区にある臨済宗大徳寺派の寺院で三好氏の菩提寺。開山は大林宗套、本尊は釈迦三尊である。
茶人の武野紹鴎、千利休が修行をした、ゆかりの寺であり、沢庵宗彭が住職を務めたこともある。堺の町衆文化の発展に寄与した寺院である。河内飯盛城主・三好長慶(みよしながよし)が父の菩提を弔うため、弘治 (日本) 弘治3年(1557年)、大徳寺90世の大林宗套を開山として創建したものである。創建当時は堺市宿院町付近にあったと伝える。天正2年(1574年)の松永久秀の兵火で焼け、さらに元和元年(1615年)の大坂夏の陣では堺の市街とともに焼失したが、その後、当時の住職であった沢庵宗彭によって現在の場所に再興された。
現存する仏殿、山門などは沢庵の没後、17世紀半ばに整備されたものである。第二次世界大戦で一部の建物を失ったが、境内は江戸時代の禅宗寺院の雰囲気をとどめている。
大阪府堺市堺区南旅篭町東3-1-2