杉田子安神社は静岡県富士宮市杉田にある神社。安産・子育てに霊験あらたかな社として知られる。御祭神は木花之開耶姫。
江戸時代中期、当時の地頭であった秋山安房守より「子安霊神(こやすれいしん)」の神号を授かり1823年に建立。子安講が開かれ、本殿が再建された明治25年の落成日には3万人が参詣したという。
次のような社伝が伝えられている。
郡内に安という女の子がいた。安は奉公に出せれてよく働いたが、嫁入り前に子どもができ、噂を苦にして湖に身を投げてしまった。子どもを産むことができなかった安は、霊となってお産に苦しむ人を助けようと各地を巡った。ある日、杉田村の望月与志の夢枕に立ち、言った。「私をこの地に祀ってください。皆さんのお産を守ります」。与志は、このことを名主さんや村の人々に話し、子安霊神として祀った。
この神社にお願いすると安産で丈夫な子が授かるということで、拝殿には各地の子安講中から絵馬が奉納されている。祈祷が叶うと、お礼に「ほうこうさん」という、手作りの人形を奉納する。
静岡県富士宮市杉田215
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