御釜(おかま)は、宮城県刈田郡蔵王町と同県柴田郡川崎町の境界付近にある火口湖のことで、五色沼(ごしきぬま)とも呼ばれる。
刈田岳頂上には「蔵王連峰」の名称の由来となった「刈田嶺神社(奥宮)」があるが、特に同神社周辺から見ると御釜は、外輪山の「馬の背」と爆裂火口によってえぐられた中央火口丘の「五色岳」とによってぐるりと周囲を囲まれているように見え、水を入れた釜に例えることが出来る。また、御釜の湖水は、火山活動によって度々沸騰している。御釜という名称のはっきりした由来は不明だが、このような周囲の地形、あるいは、火山活動による水温上昇や水蒸気爆発との関係で語られることがある。
水は常に淡い緑色に濁り、その色調は季節によって様々である。水質は、pH=3.5の酸性であり、生物は一切生息していない。
宮城県柴田郡川崎町前川